- 作者: 永田一由
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2016/08/10
- メディア: Kindle版
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久しぶりにいろんな意味で唖然とする作品をみた。
物語は現代日本だが、「物男」なる、物品の肩代わりをする賤業集団がいて、主人公はラブホテルのベッド役をやっている童貞男子。
……もうのその時点で設定がよくわからないのだけれども、そこから無理矢理に物語がはじまったりするのだけれども。
で、時事ネタなのか大塚家具を模した「大角家具」っていうのがでてきたりして、そこのデザイン家具の素材として、物男が採用されて、でも椅子の格好するのには、勃起や射精がネックになって……
という、改めて書くとくだらないとしかいいようがないのだが、物語って恐ろしいもので、そんな設定でも話がすすめば読み進んでしまうものなのだ。
- 作者: 永田一由
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: Kindle版
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なんだかよくわからないうちに、SFっぽい展開になり、星間旅行をさせられてしまう主人公。そしてよくわからないうちに物語は終わる。
なんだこりゃ。
ほんと……なんだこりゃ。んー?
いい意味でクレイジーさと、オナニー感あふれる世界観の同居。
最後は、なんかものすごい大きい世界愛的な感じを匂わせて作品は終わる。
(でもまあこれって、射精後の『賢者タイム』的な感覚に、きわめて近いような気もする)
この作品って、童貞男子(男はみんな元童貞男子なので、男子は全員該当するわけだが)なら共感できるようなリビドーを前提としているわけですが、サブカル女子とかには、この作品は一体どのように受容されるんだろうか。
陰茎を持たない人にとっては、この作品はどう受け止められるんだろうか?
単純に「気持ち悪い」、なんだろうな。エヴァ映画版のラストみたいに。